【実録】私が見た2chまとめの会社 ―リスク回避ができていないブラック企業だった

2014年7月~12月まで2chをまとめているサイト(俗に言う2chまとめサイト)を運営している会社でアルバイトをしていました。契約は1日3時間の在宅勤務で業務委託契約。週1回、都内某所の事務所に趣き、サイト方針の打ち合わせというような流れで仕事。業務の内容は、具体的に言えないものの、新規Webサイトの立ち上げから運営に関することでした。

なぜアルバイトをすることになったのか?

たまたま見ていたアニメ系2chまとめサイトに「副管理人募集」という文言が目に入り、もともと、2chまとめサイトであったガジ○ット速報に努めていたこともあって、自分自身の経験を活かしてサイト運営に携わってみるのも良いかなと思い、サイト管理人にメールを送りました。次の日には詳細が書かれたメールが届き、3日後には渋谷ヒカリエの裏の銀座ルノアールで、アニメ系まとめサイトを運営している会社の社長にお会いしました。そのときは、アニメ系サイトが大手のVIP系の2chまとめサイトを運営している会社のサブサイトとは思わず、社長にあった瞬間、すごい驚いてしまったのが記憶に残っています。ちょうど、ガ○ェット速報の管理人と地元のガストで初めて会ったときの ”あの” 感覚に似ていました。

それから数日後、都内某所の事務所にて契約書を交わし、正式にアニメ系まとめサイトにJoinすることとなりました。あの頃は会社がブラック企業とは知らず契約してしまったのは悔やまれますが…

2chまとめ会社の実態とは?

勤務していた会社は、かなり大手らしい2chまとめサイトを運営。名前は伏せますが、インターネットに精通している10人ぐらいに聞いたら半数ぐらいは知っているサイトです。PVもはちま起稿やオレ的ゲーム速報@刃には及ばないものの、恐らく想像できないほどのPVを稼いでいたと思います。別に運営しているアニメ系のサブサイトでさえ、月間100万PV以上稼いでいたので、PVや収益的にも恐ろしいぐらい稼いでいる会社だと言えます。

運営体制としては、メインサイトは、4~5人でチームを結成し、VIPのまとめ、アニメ系のサブサイトは2人体制で切り盛りしていました。都内某所の事務所でひたすらMacと向い合って、作業をしているような感じで、はちまやJinをイメージするような在宅勤務のスタイルではないのがすごく印象的でした。

働いている人はニートやひきこもり出身、中卒の人ばかり。自分みたいに大学に在学しながら働いている人はいませんでした。社長も中卒、アニメ系まとめサイトの自分の上司も中卒でした。

フルコミットという単語でブラック企業と連想してしまう

フルコミット(会社の造語)、つまりフルタイム勤務の場合、一般的なサラリーマンとは異なり、朝から晩までMacでまとめの作業をしており、まるで “ブラック企業” のようでした。一応、週1休みとは決まっているらしいのですが、実際のところ、思うように休めてないのが実態でした。アニメ系サイトの私の上司も、寝る間を惜しんで、朝から晩まで2chのスレを見ながらひたすらまとめの作業をしていました。

一般的に、「フルコミット」というと、「献身的に物事をこなす」という意味合いになるのですが、実際のところ、まとめの会社では「フルコミット」というと、朝から晩まで入れることを言い、社長をはじめ「フルコミ」と使っていました。今思うと、フルコミというのは、「会社に献身的になって」その上、「身を削ってまでも仕事をしろ」とブラック企業顔負けなことを連想してしまい、一切聞きたくありません。

リスク管理がしっかりしていない

2chまとめサイトという特質上、2ちゃんねるという媒体に完全に依存しており、2ch本家からの転載が禁止になる可能性もあるのにも関わらず、新規事業に手をあまり入れていませんでした。その新規事業でオリジナルコンテンツを作る業務に携わっていたのですが、「追加のWebライターを入れる」と言ってもすぐにアクションは起こさず、自分が辞めるまで結局、Webライターは入れずじまいでした。

短い期間でしたが、会社にいて新規事業以外にも、もともとメインのVIP系まとめサイトも見ていると、リスク管理がしっかりできていない印象。というのも、2chからの転載ができなくなってもサイトは継続していける、という甘い考えで運営されており、最悪、Twitterのまとめをすれば問題ないだろうという感じでした。実際、Twitterのまとめをすると著作権侵害に当たるので相当危険。2chまとめもアングラ系で世間的なイメージもあまり良くないのにも関わらず、全然危機感を抱いていないのにはすごい驚きました。

時間・お金にルーズ

上司との打ち合わせの時間を決めても、その時間に上司は会社で寝ていて打ち合わせが始まるのは遅れてしまい、スムーズに行ったことがほとんどありませんでした。約束の時間を守るのは最低でも小学生から教わることです。それができていないのは、社会的にも問題!

その他、給料日も5日と決まっているのですが、6日に入金されたり。事務所までの交通費もずっと請求してるのにも関わらず、社長は「司法書士がやるから」とか「次の給料日に一緒に振り込む」とか言い訳をつけて、交通費をなかなかもらえませんでした。こっちもごねて、ようやく交通費をもらえましたが、お金にルーズなのは本当に呆れました。実は12月分の給料も難癖つけられて未だにもらってません。腹が立つのでしかるべきところには行こうと思ってますが。

リスク管理の点でも言えるのですが、びっくりしてしまうのは、10数人の飲み会で100万円を使ったり、かなり立地の良い事務所に2000万円かけたり。お金の使い方、大丈夫なんでしょうか?新規事業にはあまりお金をかけず、パーッと娯楽に使ってしまうのはどうかと。

もう我慢ができませんでした

自分もまとめサイトで務めていた頃も1日3時間の業務をオーバーするような量の仕事を押し付けられたとき、「それに見合う賃金をもらわないと」と軽く言ってしまったんですが、そのときに上司の同僚から「頑張ってから初めて給料をもらえるんだよ」と言われました。確かにそうだけど、社畜とかブラック企業の考え方ではwwwww

12月の冬コミ前、事務所で上司と打ち合わせをしたら、今まで上司からOKが出ていたことにも関わらず、一から業務をやり直せと言われました。量も少しなら全然大丈夫なのですが、3ヶ月かけてやってきた業務を1ヶ月でやり直せと。さすがに無理だ、と言ってもまったく相手にされず、業務をやり直すことになりました。

個人的にも、「時間・お金にルーズ」「Webライターを入れると言ってるのにいつまで経っても入れない」「新規事業に全くお金をかけず、くだらないことにお金を使ってる」という点で不満がありました。また、1日3時間契約にも関わらず、3時間オーバーするような業務量を「死ぬ気でやれ」と言われたので、会社には見切りをつけることとしました。

個人的に時間は買うものと考えているので、移動時間をPCで仕事するのにグリーン車とか特急に乗ったりするんですが、自分みたいな時間を効率良く使うことなどライフハック系を意識したりしている人間と、元ニートやひきこもりの人の価値感にすごい相違があるようで、ブログを書いたりアニメとか見る時間を削って仕事している意味を見いだせず、仕事を辞めてブロガーに戻ろうと思いました。

いろいろと勉強になりました

やはり勉強になったのは、複数人でのWebサイトの運営は強いとのこと。プロブロガーさんのブログとか見たりすると、自分が病気になったときに、収入源のブログをどうするのかなと思ったりするんですがどうでしょう?プロブロガーにも限らず、フリーランスや自営業の人もどうでしょう?VIPのまとめサイトでは欠員が生じても問題なく更新できるので、やはり収入を安定させるためにも複数人でチームを作ってサイトを運営するのはリスク回避として良いのかなと思います。

それに加えて、会社ってやっぱりいいよねって。給料や社会保障面でもしっかりとしているし、何せ独立して一人で年金や税金を払ったりするのは…

今考えているブロガー集団の「Space-J」の件、別記事で詳しく書こうと思っているのですが、プロブロガーの集団として会社にするのが夢です。ざっと考えている範囲では、会社という体裁を整えて、社会保険などの面をしっかりして、複数人での運営体制を構築してビジネスとして安定した収益を出すのがいいかもね、と思っています。

長くなりましたが、「Space-J」の件、風呂に入りながら、今後のビジョンを考えたいと思います。また、2chまとめの会社で勤務していた経験も活かして、ブロガーイベントに行っていろんな方とお会いして交流して、自分のビジョンやオピニオンを伝えたいです!

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