電子書籍「素人の顧客の意見は聞くな」は前半だけしか参考にならない

AmazonのKindleストアで配信が開始された永江一石氏の「素人の顧客の意見は聞くな 永江一石のITマーケティング日記」(100円)を読んでみました。 この電子書籍は、永江氏の「More Access, More Fun!」というブログの2011年10月〜2012年11月の記事を抜粋して、永江氏が後日、Blog後記という形でまとめています。

個人的に、永江一石氏は、基本、誰においても上から目線で接するため、個人的に嫌いな部類に入る人間だけれども、マーケティングに関していえば、正しいことも言っていると思います。しかし、WordPressやEC-CUBEというCMSのことをよく知っている割には、サーバの技術的なことを含め、具体的で技術的な知識に弱い。読んでいてそう思いました。

冒頭の「ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由」から読み始めていくと、やはり、永江氏がリクルートに勤めていたこともあり、さまざまな業界の知識もあることもあって、日本の家電メーカーが、なぜ負けっぱなしの理由などの考察は秀逸、と思います。この点に関していえば、この電子書籍を読むべき理由の一つだと思います。

しかしながら、Fコマース(Facebookを利用したEコマース)の件に関していえば、この本が配信が開始されてから、内容がほぼ陳腐化しているのかも。IT業界は、半年でどうなるかわからない世界ですし、あまり参考にならないのでは。

「素人の顧客の意見は聞くな」というのがタイトルですが、これがあまりしっくりこない。読んでいて、「顧客視点が大事」と言っている割に、「素人はノーアイデア」とか言ってますし。確かに、そうかもしれませんが、やはり、素人でも、何を求めているのかというのも重要ですし、そこから、顧客視点で考えていくのは良いのでは?この辺りは、永江氏の上から目線の態度が続いて行き、読んでいてあまり良い気分になりません。

素人の顧客の意見は聞くな: 永江一石のITマーケティング日記2012
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全体的に言うと、読むべき部分は、前半部分の日本の企業について書かれている部分だけですね。それ以外の部分は、内容が古くなっていたり、永江氏がギャグのつもりで書いたらしいですが、大半の人間が見ると、本気で読んでしまう記事があったりして、あまり参考になりませんし。案外、人間なんて、ブログなどでその人の性格がわかってしまいますよ、ほんと。

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