最強のモバイルWi-FiルーターはWiMAXかも(2012年12月現在)

2012年12月現在、ドコモ、au(含むUQ WiMAX)、ソフトバンク、イー・モバイルの中で、速度、エリア、月額維持費、将来性などを踏まえ、どこの会社のどのモバイルWi-Fiルーターがお買い得なのか考えてみました。

外でiPadやNexus 7などのタブレット、MacBook AirなどのモバイルノートPCから、インターネット接続をしたいと考えている方のお役に経てば幸いです。

イー・モバイルは将来的に速度低下の恐れも

モバイルWi-Fiルーターといえば、イー・モバイルと考えている方もいらっしゃると思いますが、個人的にオススメはできません。というのも、2012年10月に発表された、ソフトバンクのイー・アクセス(イー・モバイルの会社)買収に伴って、ソフトバンクのiPhone 5で利用できるLTEネットワークを、現状でのソフトバンクのLTEネットワークに、イー・モバイルのLTEネットワークを加える方針が発表されたからです。

もともと、イー・モバイルは、モバイルWi-Fiルーターを主に販売してきたキャリアで、イー・モバイルのLTEネットワークのデータトラフィックにおいて、モバイルWi-Fiルーターを主に占めてきました。しかし、そこに、ソフトバンクのiPhoneのトラフィックが加わるとなると、2年契約の期間中に、基地局へのユーザー集中、基地局とインターネットの間のバックボーンの混雑などから、速度低下のリスクがあります

現状では、モバイルWi-Fiルーターでは、なかなか良い速度を出していて、LTEのエリアも広く、価格的にも2年契約で、月額3880円という数字で、コストパフォーマンス抜群なのですが、将来性に疑問

しかしながら、通信規制がイー・モバイルにもあり、24時間ごとに300万パケット(366MB)以上を使うと、当日21時~翌日2時に、通信速度の制限がされます。現時点では、通信料が7GB超えると通信制限がいつでもかかるといった制限はないのですが、日中に使うユーザーは全く問題無さそうです。

ソフトバンクはAXGPという技術でエリアに穴も

ソフトバンクは、iPhoneで提供している「Softbank 4G LTE」という他にAXGPという方式で提供している「Softbank 4G」というものがあります。

Softbank 4Gは、同じソフトバンクグループのウィルコムの小型基地局(マイクロセル)に乗り合わせて提供されていて、一つの基地局をカバーする範囲は半径数十メートルから、数百メートルの範囲内。使いたい場所の近くに基地局があれば良いのですが、うまく、小型基地局でカバーできない穴もある場合があります。また、2.5GHz帯という屋内浸透率が低い周波数帯を利用していることもあり、マイクロセルという仕組みと周波数特性から、使いたい場所で安定して使えるのか疑問です

また、ソフトバンクの3G回線も利用できますが、これは、「ULTRA SPEED」という、通常のソフトバンク携帯電話(iPhone含む)で使われる2.1GHz帯と別に展開されている1.5GHz帯でのサービスで、完全に2.1GHz帯のエリアとは別です。ソフトバンクは、「Softbank 4G LTE」と「Softbank 4G」へのネットワーク構築に積極的に取り組んでいて、今後、「ULTRA SPEED」のエリア拡充などは期待できません

価格的にも、76Mbps対応機種(102Zなど)だと、2年契約で月額3880円(4Gデータ通信バリューキャンペーン)なのですが、月に5GB以上使ってしまうと、128kbpsに通信速度が落ちてしまう規制があるので、注意。

ドコモはかなりLTEの速度も遅い

ドコモは、LTEにおいて、主にスマートフォンがメインで700万という膨大な数の契約数があります。主に2.1GHz帯で、他社に比べて少ないバンド幅で運用されているため、他社より最大速度がかなり劣っています。そのため、現状、最大下り37.5Mbpsエリアが広い状況です。最大下り100Mbpsは、東名阪エリアではしばらく利用できないので注意。それに加えて、LTE対応スマートフォンがかなりの数があるので、LTEの基地局に多くのユーザーが集中しがちで、実際の速度が非常に遅いです。

価格も月3GBまでの高速通信で、月額4985円(2年契約)。

しかしながら、ドコモのLTEを契約していながら、LTEエリア外だと、地方でもエリアが広いFOMA(3G)ネットワークを使うことができます。どうしても、ドコモを使いたい場合は、日本通信やIIJmio、BIGLOBEといったMVNO(携帯電話会社から設備の一部を借り受けて再販する業者)の契約を検討すべきです。

KDDI系のWiMAXはある程度エリア拡充ができているので良いかも

最後にKDDI系のWiMAX。WiMAXは、価格は1年契約で月額3880円。auの3Gネットワークも使えるモデルにすれば、2年契約で月額3880円。

エリアに関していえば、2009年にサービスインして以来、東名阪の都市部は完全にエリアにしていて、地方都市などもエリアにしています。利用しているのは、「Softbank 4G」と同じ2.5GHz帯という高周波数帯。屋内浸透率が悪く、都市部でも場所によっては、電波が入らない or 電波が微弱という状況です。しかしながら、屋外や、電車などで、一度繋がってしまえば、ADSLと同等の速度を速度を叩き出します。都市部でも、地下などのエリアが気になれば、auの3Gも使える「Wi-Fi WALKER DATA08W」にしてしまえば、通常のau携帯電話が利用できるエリアでも、データ通信が利用できるので、一考の余地があります。

サービスインして以来、WiMAXは、通信制限をかけない方針でいるので、他社にありがちな7GB制限などがありません。逆にいえば、ヘビーユーザーが一定の設備を使いやすく、周りに迷惑をかけやすい環境なのですが。

将来性として、auが新製品で発表するスマートフォンが、WiMAX対応スマートフォンから、4G LTE対応スマートフォンにシフトしたこともあり、WiMAX自体、あまりユーザーが増えるというリスクがありません。また、WiMAXは2013年にWiMAX2+(仮称)という高速通信技術(おそらく従量制)によるサービスを開始する予定ですが、これは従来のWiMAXと互換性があり、1年契約で様子を見ていれば、こちらにもすぐ移ることも可能なので、将来性としても良いのかもしれません。

現時点では、WiMAXが価格的にも、速度的にも、将来的にも良いのかも、と個人的に考えています。しかし、エリアが気になる方は、auの3Gも使えるモデルにすべきです。

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